【レディソル・レディヒート】効果的な遮光資材の選び方 - 誠和アグリカルチャ

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施用方法 / 施用事例

2020.04.22 ハウス塗布剤

【レディソル・レディヒート】効果的な遮光資材の選び方

農業用の塗布剤は、大きく分けると2種類のものがあります。 1つ目は「遮光タイプ」。「レディソル」がこれにあたります。 2つ目は「遮熱タイプ」。「レディヒート」はこちらですね。 それではこれらの資材を、どのような基準で使い分ければいいのでしょうか? 結論から言うと ・高温期の定植時期だけの遮光にはレディソル、 ・春先から長期間にわたっての遮熱にはレディヒート の塗布がおすすめです。

【おさらい】レディソルとレディヒートって、何が違うの?

ポイントは大きく3つあるよ!

①遮光率・遮熱率(光合成に有効な光の透過率) レディソル:光を遮る(遮光する)ことでハウス内の温度を下げます。ハウス内は涼しくなるけれど、「遮光しすぎ」「光が足りない」といった弊害が出る場合があります。 レディヒート:光の中の、「熱線だけ」をたくさん反射するので、低い遮光率でも大きく温度を下げることができます。光が重要な作物・タイミングではこちらがおすすめです。 ②持続期間 レディソルは1~3か月の短期タイプです。主に梅雨明けから塗布されることが多いです。 レディヒートは3~5か月の長期間にわたって効果が持続します。ゴールデンウィーク近辺から散布をすることが多いです。 ③費用 塗布1回あたりの費用は、レディソルの方が安く抑えられます。短期での遮光をする方や、塗布のタイミングによってはレディソルが好まれています。

図にするとこんな感じだね。

【栽培ステージによる使い分け】

ぺんたん?
ぺんたん?
特徴はわかったけど、使い分けはどうすればいいの?
栽培ステージによって考えることがお勧めだよ。
学者
学者
ぺんたん?
ぺんたん?
栽培ステージ?
多くの作物では4~5月の間にレディヒートを散布することで、長期間にわたって作物を高温から守ることができます。 ただし、生育ステージ(塗布を行う時期)によってはレディソルがおすすめできるタイミングもあります。 それは「高温期の定植直後に葉の枚数や面積が少ない時期」です。
上のグラフは、関東の平均的な日射量と平均気温を表したものです。 夏場に定植を行うことが多い日本では、定植直後の作物は高温にさらされることになります。 赤い矢印の範囲では平均気温が非常に高いことがわかります。 このような時期には積極的にハウス内の温度を下げることが重要となります。 また、定植したての時は樹が小さいので、葉の枚数や面積は少なくなります。 このような時期には、1枚1枚の葉っぱに通常よりも多くの光が当たるため、植物が必要としている以上の光を受けてしまいます。 その場合、「遮熱」だけでなく「遮光」が必要になります。 そのため、多すぎる「光」「熱」の両方を遮るために 栽培初期にレディソルを塗布することが、非常に有効です。
定植時期だけに使うならレディソル、春先から使うならレディヒートがおすすめということになるよ!
最近では5月の連休前後にレディヒート、7,8月にレディソルというように、「重ね塗り」を行う人も増えてきているよ。

【まとめ】「生育ステージ」によって使い分けるべし!

・7,8月の定植に合わせて遮光→レディソル ・4,5月からの長期間の遮熱→ レディヒート
自分の栽培に照らし合わせて、効果的に塗布剤を活用しよう!
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