【レディソル・レディヒート】塗布濃度ってどうやって決めたらいいの?【0.5缶の差で1℃?】

レディヒート・レディソルを塗布するにあたり
「どれくらいの濃度で塗布したらいいの?」「濃度によって効果はどれくらい違うの?」
というご質問を頂くことが多々あります。
本記事では、レディヒートを異なる濃度で塗布した2つのハウスの、塗布後の結果についてご紹介・解説していきます。
塗布の濃度でお悩みの方がいらっしゃれば、参考になれば幸いです。
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レディヒート使用事例 熊本県
作物 トマト
ハウス仕様 フェンロー型ハウス(散乱光フッ素樹脂フィルム)
塗布日 2020/4/27~2020/4/29
塗布方法 動噴鉄砲ノズル
使用濃度 各ハウスにより異なる
面積の異なる同仕様のハウス、A、B、Cの3棟にレディヒートを塗布。
A、Bは2.5缶/10a(当社推奨)での塗布に対し、Cは2.0缶/10a(薄め)で塗布を行った。
その後サーモグラフィにより、各ハウスと未処理区の果実温度を測定、分析と比較を行った。
結果
●2020/4/26の快晴時に果実温を測定
10:00~11:00の間の快晴時に、ほぼ同条件で果実の温度を測定。
・A、B(2.5缶/10a)のハウス
果実温度:未処理区に対し平均で2.0℃低い温度を観測。

・C(2.0缶/10a)のハウス
果実温度:未処理区に対し平均で1.0℃低い温度を観測。


A、Bのハウスは未処理区に対して-2℃、Cのハウスは未処理区に対して-1℃。温度の下がり方に差があることが分かるね。
ハウスの仕様が同じということは、この差はレディヒートの濃度差によるものだと考えられるよ。


0.5缶/10aの塗布濃度の差で、約1℃くらい、果実温度の降温効果に差があったということだね!
結論:0.5缶/10aのレディヒートの塗布濃度の差によって、果実の降温効果に1℃の差が表れた!
まとめ
今回の事例では2.5缶/10a区と2.0缶/10a区で、1℃の降温効果の差がありました。
栽培状況(品目・生育ステージ等)や、ハウス内外の環境によって、どれくらい温度が下がるかは異なりますが、塗布濃度を決める際の参考になるかと思います。
夏場のハウスの高温対策は、目標(どれくらい温度を下げたいのか)を決めることが重要です。
目標を決めた上で、それを実現するための塗布濃度を選択しましょう!