【レディソル】トマト定植直後の暑さ対策は? ~レディソルとカーテンの組み合わせ~

暑さ対策にはいろいろな方法や資材があります。
その中でも、抑制栽培のトマトの定植は7~9月の暑い時期に重なり、対策に苦慮されている方も多いかと思います。
そこでこちらでは、レディソルをご使用いただいた生産者様の事例をもとに、定植時期の暑さ対策の一例とポイントを紹介いたします。
レディソル使用事例 熊本県八代市
作物 ミニトマト(抑制栽培)
ハウス仕様 フェンロー型ハウス(散乱光フッ素樹脂フィルム)
間口 8m × 奥行 68m × 4連棟 軒高 4m
設備 ・細霧冷房装置
・ラック式カーテン
(上層:LSハーモニーOタイプ42%遮光
下層:LSラクソス13%遮光)
塗布日 2019/7/26(定植日の翌日)
塗布方法 動噴鉄砲ノズル
使用濃度 1.5缶/10a(遮光率:28%)

レディソルだけでなく、細霧冷房とカーテンも使っているんだね!
暑さ対策にはいろいろな方法や資材があるんだ。
それぞれの役割を確認しよう。

機能
・細霧冷房(ミスト):気化熱によるハウス内気温の抑制
・カーテン :強日射の遮光・植物体温度の抑制
・レディソル :ハウス内気温と植物体温度の抑制

この中でどれが一番効果があるの?
資材にはそれぞれメリット・デメリットがあるんだ。
場面によってうまく組み合わせて使うことがポイントになるよ。
今回の資材について表を使って確認しよう。


実際にどうなっているか見てみよう!

結果
①2019/7/26の快晴時に葉温、培地温を測定
カーテン(42%遮光+13%遮光)閉の状態で、塗布の前後で比較
・塗布前に比べ塗布後では1.3℃低い葉温を観測
・塗布前に比べ塗布後では3.5℃低い培地温を観測

②2019/8/21の快晴時の外気温、ハウス内気温を確認
・外気温と比較してハウス内気温が低くなった。(24時間平均気温差:2.0℃)
外気温
(24時間平均:30.3℃、最大値:36.1℃、最小値:25.6℃)
ハウス内気温
(24時間平均:28.3℃、最大値:32.3℃、最小値:25.0℃)


レディソルを塗布した後は、
外気温よりも涼しくなっているんだね!
きっとハウスの中での作業も楽になるね!
レディソルを使えば、カーテンだけではしのぎ切れない7、8月の暑さにピンポイントかつ比較的安価に対応できるね

③2019/8/21の快晴時のハウス内外の光合成有効放射を確認
・カーテン(42%遮光+13%遮光)閉の状態でハウス内光合成有効放射(PAR)を計測
・カーテン下のPARはハウス外に対して23%であった


ハウス内のPARが23%ってことは…
遮光率77%!?
そんなに遮光して大丈夫?
成木になる前(葉面積が小さい状態)の段階では、光要求量が高くないんだ。
だから、温度が高すぎる場合は、光よりも温度を優先した管理がおすすめだよ。
この管理はだいたい定植後2週間までが目安になるね。その後はカーテンの使用を減らして遮光率を低くしてね。

遮光率の目安はトマトの場合、1段につき3~4MJ(※)となるように計算することがおすすめだよ。

※MJ=積算日射(プロファインダ―などの測定器で積算日射を確認できます)
※収穫期~摘心前は最大でも23MJに抑えましょう

レディソルとカーテンを場面によってうまく組み合わせて使えば、植物により良い環境を作ってあげられるね!