【ペンタキープ】オウトウへの施用
概要
作物 オウトウ(バラ科サクラ属、高木性落葉果樹、核果類)
品種 佐藤錦など(中生種 開花後60日で熟期を迎える)
施用目的
①3~5回程度の継続施用
満開10日後頃から収穫直前までの継続施用をお勧めします。
開花後の細胞分裂に消費された前年の貯蔵養分切れに備え、スムーズな養分転換を期待して。
また、果実肥大(細胞分裂期~細胞肥大)と果実仕上がり向上(窒素代謝)、収穫後の硬度の維持を期待して。
②2~3回以上の継続施用
収穫後の樹勢回復、礼肥の効果促進、翌年分の花芽分化及び貯蔵養分蓄積の促進を期待して。
※オウトウ(中生種)の生育過程とおもな栽培管理に、ペンタキープ散布日程を重ねています。
※植物の特性上、種類、生育段階、生育状態、気象条件、肥培管理等により異なる可能性があります。
施用方法
ペンタキープを水で希釈して茎葉散布してください。施用間隔はおおむね7~10日間隔とします。10aあたりの施用量は下表を参考にしてください。
単用施用ををお勧めします。特に農薬と混用施用する場合は、予め小面積の先発試験でお試しください。
混用する農薬の薬害が助長される場合があります。
特に展着剤を含む混用の際にはご注意ください。
その他「ご使用の手引き」をよくお読みの上、 正しくご使用ください。
生育(収穫前)に”期待されるALA効果”
・葉が緑色豊かになり、厚く丈夫になる。
・葉脈がくっきりと浮き出て、内側に立ってくる。
・疲れた樹への散布で、樹勢の回復が図れる。
・芽揃い、栄養枝の揃いが良くなる。
※ご使用いただいた生産者様の声より
収穫(商品の仕上り)に”期待されるALA効果”
・うるみ果実が少なくなった。
・収穫後(1週間)の果実でも充分な硬さだった。(実が硬いまま、長い日持ちに満足した)
・糖度だけでなく、美味しくなったと評判をいただいた。
・果実の発色にムラがなく鮮やかで、光沢がよい。
・玉伸び、玉張りが良くなった。
※ご使用いただいた生産者様の声より
オウトウへの施用事例
事例概要
作物 オウトウ(バラ科サクラ属核果類、高木性落葉果樹)
品種 佐藤錦(台木アオバザクラ)
場所 山形県
栽培概要
満開 5月3日
収穫 6月23日、6月27日
施用方法
ペンタキープV希釈倍率(重量)3000倍液を茎葉散布
10aあたりの投下量100g(散布量300L)
施用日程
①5月18日(満開15日後) ②5月25日
③6月2日 ④6月9日 ⑤6月16日
施用目的
ウルミ果の軽減(硬度向上)、日持ち性向上
ユーザー様のご感想
・収量、糖度および葉色(SPAD値)は、処理区も無処理区も同等だった。
・処理区は、6月23日の果実品質で着色が良く、果肉硬度が高く、外観ウルミも少なかった。
収穫終盤の6月27日の果実品質でも、着色と肉質が無処理区に比べて優れていた。
・6月26日の果実を用いて、収穫時と翌日の午後(32時間経過後、室内放置)の果実品質をみた場合
処理区の方は果肉硬度が高く、外観、内部ともウルミ程度が少なく、肉質が優れていた。
(平成19年山形県農業生産技術試験場/果樹研究科/安孫子裕樹氏より)